看護師の仕事内容|未経験から就職!気になる年収をチェック!

看護師は、医療を支え、困っている人を助ける職業です。そんな看護師にあこがれ、医療現場で活躍したいという人も多いはずです。

「看護師が何をしているか知りたい」「自分は看護師に向いているか?」

看護師に興味を持った方にむけ、看護師の年収や仕事について詳しく紹介していきます。
仕事内容ごとに必要なスキル、どんな看護師が向いているかのイメージと結びつけて解説していきます。ぜひ、最後までご覧ください。

看護師の平均年収

まずは看護師の平均年収を経験年数ごとにまとめました。

年数年収
1年目266万円
5年目364万円
10年目418万円
(参考:賃金構造基本統計調査

平均年収は、新卒266万円、5年目364万円、10年目418万円です。

看護師の年収は、働く医療施設によって大きく変化します。例えば、入院患者が多い施設ですと、いわゆる夜勤があります。基本給に加え、夜勤手当の有無によって年収に差が出るのが現状です。

看護師は、皆さんのイメージ通り、女性の多い職業です。最近の高齢化や感染症の流行など、医療現場で働く人材は常に求められています。女性でも安定して稼ぐことができるのは看護師の強みです。

看護師になるためには、指定の教育機関を卒業し、国家試験に合格する必要があります。

看護師は人の命を守るとても責任ある仕事です。働きながら積極的に勉強を続ける姿勢がないと厳しい職業でもあります。その分、看護師として働く場所や方法など自分に合った選択ができることは、看護師を目指す魅力の1つです。

看護師の仕事内容やスキル

看護師の活躍する場は多種多様です。そのため、仕事内容や役割は、所属する職場によって大きく異なります。
そこで、看護師の仕事内容を職場ごとに分けて、詳しく紹介していきます。

一般病棟

病棟で働く看護師は、患者が入院生活を送るうえでの医療的サポートを、24時間体制で行います。ケガや病気の治療はもちろん、入院中や退院後の生活を見据えて看護ケアを実施します。

また、大きな病院では様々な診療科があります。例えば、消化器科、循環器科、整形外科、小児科などです。診療科によって看護師の具体的な仕事内容も変わりますが、ここでは中心的な業務を紹介します。

一般病棟の仕事内容

入院患者は重度の症状やリスクを抱えています。急変を避け、治療の過程を把握するために様々な視点で観察します。

バイタルサイン(体温、脈拍、血圧など)の測定や、傷の処置や観察などを行い、健康状況を管理します。
あわせて、入院患者の食事や排せつ、清潔の介助など身の回りの手助けをします。その際にも、食事をきちんと飲み込めているか、排せつの状況や皮膚の状態などを観察します。

治療において、医師からの指示のもと医療的処置を行います。例えば、注射、点滴、静脈注射、投薬管理、医療機器の操作などです。

担当する受け持ち患者の情報収集、打合せや申し送り、カルテ記入などの情報共有も大切な業務の1つです。看護師は、医師をはじめとした他の業種とも連携します。さらには、患者や家族へ病状や検査、治療法などの説明をします。看護師には、医師と患者や家族をつなげる大切な役割があります。

また、病棟によって患者の抱える病気の特徴が異なります。専門分野の知識や技術はもちろん、1人ひとりにあったコミュニケーションをとることが重要です。

一般病棟で必要なスキル

一般病棟で必要なスキル
  • 健康状況を把握する観察力
  • 根拠までしっかり考える能力

一般病棟では、急変や事故などのリスクに備える必要があります。また、治療のプロセスを把握するためにも、多角的な視点で患者の状況を観察することは必須のスキルです。患者の健康状態をしっかり観察することが最善の医療を提供するためには欠かせません。

さらに、「根拠」を明確にすることは、看護活動を行う上でとても重要なことです。「どうしてこのケアが必要なのか?」を常に考え行動することは、命を守る責任につながります。

一般病棟に向いている看護師

一般病棟に向いている看護師
  • 看護の基本スキルを磨きたい
  • 診療科の領域を軸に専門性を高めたい

病棟で働く看護師は、患者の入院生活を援助する看護ケアを日常的に行います。日頃の業務を先輩の指導のもとでこなし、看護の必要な基本スキルを磨くことができます。

また、所属する病棟の診療科を中心に専門性を身に着け、看護師としての強みを持つことができます。そこで培った強みは、看護師として積極的に成長したい人には、とても役立つ経験です。

救急病棟

救急病棟の看護師は、救急処置が必要な患者への看護活動を行います。きわめて重症な患者が搬送されてくることもあり、的確かつ迅速な救急処置が求められます。

救急病棟の仕事内容

緊急で搬送されてくる患者を受け入れるために、まずは準備を行います。医師の指示をもとに必要とされる治療を予測し、物品や医療器具を用意します。

搬送されて来たら、気道確保や心肺蘇生処置、止血や投薬などの応急処置を行います。また、緊急手術や必要な検査など、突発的な対応にも備えます。

救急病棟では、重症度や疾患、患者が必要とするケアの質やレベルは多岐に渡ります。そのため、緊急病棟では一般病棟のような専門の領域はありません。第一の目標は患者の命を救うことです。一刻を争う現場で、チームワークを意識しながら臨機応変な対応が求められます。

救急病棟に必要なスキル

救急病棟に必要なスキル
  • 慌ただしい現場でも乗り切るタフさ
  • 全身を管理する能力

救急病棟は死と隣り合わせの患者が多くいます。そのため、現場は慌ただしい雰囲気となりがちです。そんな状況でも、的確に安心できる看護を提供する体力と精神力が必要です。

さらに、救急病棟は多様な分野の患者を対象とします。どんな症状の患者でも「頭からつま先まで」くまなく観察、管理します。様々なリスクに備え、幅広い知識と視野で看護ケアを実施することが求められます。

救急病棟に向いている看護師

救急病棟に向いている看護師
  • 幅広くオールマイティーに対応できる
  • 瞬時の判断と切り替えができる人

救急病棟で働く看護師は、広い分野の疾患と関わります。患者の命を守るために、豊富な知識と技術を習得することができます。その経験を活かし、どんな状況や環境でも活躍できる看護師となることができるはずです。

すぐに判断ができ、行動に移すことができる人も救急病棟の看護師に向いていると言えます。いつ状況が急変してもおかしくない現場で、行動や気持ちの切替えができる看護師は、とても頼られる存在です。

訪問看護師

主に訪問看護ステーションで働く看護師は訪問看護師と呼ばれます。訪問看護師は、在宅療養をする利用者の自宅へ訪問し、看護を行います。病院で働く看護師よりも、より日常生活に寄り添ったサポートをします。

訪問看護師の仕事内容

病気や障がいを抱える人が自宅で安心して生活できるように、主治医の指示書をもとに看護を行います。重症度や症状によって異なりますが、週に数日、1回30分~1時間半までと時間が限られています。

仕事を行ううえで、病院と大きく異なる点が2つあります。1つ目は、看護技術を基本的には1人で行うこと。2つ目は、家庭にある物品を工夫し、活用することです。

主にバイタルサインなど健康状態の観察、点滴やカテーテルの挿入などの医療処置、排せつのコントロールや清潔の介助などの看護技術を提供します。あくまで基礎的な看護技術ですが、これらを基本的には看護師1人で行います。そのため、個人の技術レベルが一定以上である必要があります。

また、訪問看護師は、生活の場である自宅で看護活動を行います。自宅の環境は、物品や医療機器など万全な準備が整っている病院とは大きく異なります。必要な物品を身の回りの物で代用し、普段から患者をサポートする家族も実践しやすい工夫を施します。

訪問看護師に必要なスキル

訪問看護師に必要なスキル
  • 基礎的な看護技術
  • 褥瘡の知識
  • 医療をわかりやすく伝えるコミュニケーション能力

訪問看護師は、利用者が抱える問題を一人でも自信をもって解決するためには、基礎的な看護技術は必要不可欠です。

また、訪問看護師は褥瘡(じょくそう)と呼ばれる床ずれの症状の予防や軽減に努めることがとても多いです。放っておくと壊死や感染症、手術が必要になるリスクがあります。訪問看護師は、褥瘡の知識についても特にしっかり身に着けることが重要です。

訪問看護の場は、本人や家族が中心となる生活環境がメインとなります。自立した生活を目標に、本人や家族にわかりやすく医療の知識を伝えることがとても大切です。「どんな方法なら理解しやすいか」を心がけたコミュニケーション技術が求められます。

訪問看護師に向いている看護師

訪問看護師に向いている看護師
  • 一人ひとりと深い関係性が築ける
  • 「生活」を中心に考えることが楽しい

訪問看護では長期的かつ密接に利用者と関わります。住み慣れた場所の身近な存在として、本人や家族と深い関係性を築きたいという人には訪問看護はとても向いています。

また、治療的な視点だけではなく、生活に根差した看護を考えることができます。病院などは、療養者にとっては異次元的な場所になりがちです。自宅という安心できる場所で、生活に寄り添った看護にはまた違ったやりがいがあるはずです。

手術看護師

手術室で働く看護師は、患者の手術がスムーズに進行するためにサポートします。医師をはじめとした様々な医療スタッフと連携し、安心、安全な最善の手術を提供します。

手術看護師の仕事内容

手術室では看護師は大きく2つ役割を担当します。
まず医師を直接的に介助する「器械出し」看護師です。器械出しという言葉のとおり、手術や患者の状態に応じて執刀医が必要な手術器具を素早く手渡します。器具を持った手の出し方、引き方、器具を渡すまでの間の取り方やタイミングなど、特有の技術が求められます。

次に術を外から間接的に介助する「外回り」看護師です。外回り看護師は、器械出し以外の手術の仕事を、幅広く行います。例えば、医療機器の準備や操作、物品の補充、患者の体位変換や全身の観察などです。手術の進行を妨げず、瞬時に行動を判断するための広く細やかな気配りが重要です。

また、手術以外でも重要な役割があります。手術前後で患者や家族の不安を和らげる役割です。他の看護師と比べ、とても限られた時間でのコミュニケーションを図り、しっかりと精神的なサポートを行います。

手術看護師に必要なスキル

手術看護師に必要なスキル
  • 器械や解剖学、術式の流れの知識
  • 緊張感のある中での集中力

手術看護師は、手術という特有の医療に関わる看護師です。
そのため、手術に必要な器具や各手術における術式の知識は必然的に身に着けるべきスキルです。また、手術では人間の構造を直接目の当たりにします。解剖学の知識も手術をサポートするためには重要です。

手術は、少しのミスが生命の危機を左右し、油断を許しません。手術室で働く看護師は、緊張感が走る中で集中して仕事を行う必要があります。

手術看護師に向いている看護師

手術看護師に向いている看護師
  • 手術看護師という専門分野を高めたい人
  • 場の流れをしっかり読める人

手術看護師は看護師の中でも特殊な技術や知識を要します。その専門性を高めたい人にとってはとてもやりがいのある仕事です。

また、手術看護師はチーム医療の中で手術をスムーズに進める役割があります。場の流れをしっかり読むことができる看護師は、チーム医療において欠かせない存在となります。

クリニック

クリニックで働く看護師は、外来診療の仕事がメインとなります。主に診療にあたる医師の補助作業を行います。地域医療を支えるクリニックは重症患者以外の軽症者、慢性疾患などの治療を行います。1日の中でも様々な人と接することが特徴です。

クリニックの仕事内容

医師の診療の補助作業は、例えば問診やバイタルサインの測定、検査の説明や採血、点滴などです。病院よりも少ないスタッフで働くため、これらを一人でもスムーズに行える技術が必要です。そのため、病院よりも実務経験のある看護師を求める傾向があります。

また、薬品や物品の注文や管理、診察で使用した道具の洗浄や滅菌管理なども行います。さらには、電話や受付の対応、施設内の掃除など、看護に限らない幅広い業務を担当します。大きな総合病院などでは他の担当者がする業務を、看護師自身が行うことがクリニック特有の業務です。

クリニックで必要なスキル

クリニックで必要なスキル
  • 診療内容に関する知識や経験
  • 看護以外の一般的なスキル

クリニックには内科や婦人科、小児科、皮膚科など様々な診療科があります。所属するクリニックの診療科目に関する知識や経験は、最低限抑えておくべきスキルです。

クリニックでは病院と違い、看護以外にもサービス業に近い役割を担います。社会人としての一般的なスキルはクリニックで働く看護師として必要だという認識を持つことが重要です。

クリニックに向いている看護師

クリニックに向いている看護師
  • 地域密着の医療に貢献したい
  • ワークライフバランスを重視している

地域により密着した医療を提供し、身近に病気と地域の人に向き合った看護ができるのが、クリニックの魅力です。地域の人々にとって頼れる存在になりたいという看護師にはやりがいのある仕事です。

クリニックは決まった休みがあるのも他の医療施設にはない特徴です。大きな病院などに比べると、自分の時間を確保することができます。自分のライフスタイルに合った仕事がしたいという看護師には向いている職場だと言えます。

まとめ

看護師の仕事は多くの活躍の場があります。それぞれに仕事内容やスキルなどに特徴があります。「どんな看護師になりたいか」「看護師として大事にしたい価値観」など、自分に合った働き方ができるのが看護師のやりがいです。この記事が看護師を目指すうえでの参考になれば嬉しいです。